汚職国家フィリピン政治癒着の実態。「ポークバレル」
2013/12/31 執筆者:ヘイショー
前の金曜日の話ですが、
ふと外に買い物に出かけようと思って外に出ると、
マカティのいつも超混んでいる道路(アラヤロードとマカティロードの交差点)が
人混み封鎖されているのを見て驚愕しました
人混みの中心地へ行くと特設ステージみたい上で
ダンサーがサンバを踊っていたので、
お祭りかと思って周りの人に聞いてみると、
「Pork Barrel(ポークバレル)」というものに対するデモ抗議をやっているとの事。
ここの道は日本で言えば渋谷のスクランブル交差点のようなモノで、
普段でさえマニラの渋滞具合はシャレにならないのに、
都会の超ど真ん中を占領してしまったのだから恐ろしい話である。
みな豚のTシャツを着て、豚の絵と×が書いたプラカードを持っている。。。。
「豚肉を食べるのを禁止する為の宗教的なデモか」と一人で納得してその場を去ったが、
家に帰ってネットを調べてみると全然違った。。。
ポークバレルとは、
フィリピン政治で蔓延している汚職の事である。
要は日本と同じで、
議員が国家予算を使って行う公共事業を
身内や賄賂を使ってくる企業へ発注して
利権を得るというモノ。
ポークバレル詐欺(Pork Barrel Scam)とは、
受注する企業が偽造のドキュメントを提出し、
実際には事業を行っていない事。
ここでの公共事業というのは
開発支援みたいな曖昧なモノも含めているので
こんな詐欺が可能になっている。
ちなみにポークバレルと呼ばれている理由は、
「豚肉のたっぷり詰まった樽を身内に分け与える」
という意味が込められているらしい。
でもこれだけ大規模なデモが行われると
政府も動かざるを得ないだろうなと思うし、
人々が政治に関心を持つ良いきっかけになる。
お祭り気分でやれば楽しいし
日本も見習いたいですね!